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最終更新:2026年5月 | 情報参照:公益財団法人 社会福祉振興・試験センター 公式サイト

介護福祉士の試験内容・難易度・合格率を
徹底解説【2026年版】

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「介護福祉士の試験ってどのくらい難しいの?」——介護福祉士は介護職唯一の国家資格として、現場でのキャリアアップに欠かせない存在です。合格率は約70%前後と比較的高く、しっかり準備すれば独学でも合格できます。しかし「なんとなく現場経験があれば受かる」と侮ると、落とし穴にはまることも。

この記事では、筆記11科目の難易度・合格率の推移・受験資格ルート・よく出る分野ランキング・資格取得後の給与アップまで、介護福祉士試験に関するすべての情報を詳しく解説します。これから受験を考えている方のお役に立てれば幸いです。

結論:介護福祉士は「比較的取りやすい」国家資格

介護福祉士は国家資格でありながら、合格率が約70%と高めに維持されています。これは受験者のほとんどが実務経験を積んだ現場の介護士であることが大きな理由です。日々の業務で身についた知識が試験に直結するため、現場経験者には特に取りやすい資格と言えます。

📊

合格率

約70%前後。国家資格の中では合格しやすい部類

勉強時間

目安は150〜200時間。1日1〜2時間で3〜4ヶ月

📅

試験形式

年1回(1月・筆記)+実技試験(3月)または免除

✅ 介護福祉士試験の基本情報まとめ
試験日:毎年1月下旬(筆記)、3月上旬(実技)
問題数:125問(4択) 試験時間:220分(3時間40分)
合格基準:総得点の60%程度以上+各領域で一定点以上
実技免除:実務者研修修了者は実技試験が免除(ほとんどの方が免除)

筆記試験11科目の出題数・難易度表

介護福祉士の筆記試験は11の領域・科目から構成されています。全125問を220分(3時間40分)で解答します。科目ごとに出題数・難易度・効率的な対策が異なるため、全体像を把握した上で学習計画を立てましょう。

領域 科目名 問題数 難易度 特徴・対策ポイント
人間と社会 人間の尊厳と自立 2問 ★★☆☆☆ 問題数少ないが落とせない。倫理観・権利擁護の基礎知識を押さえる
人間関係とコミュニケーション 4問 ★★☆☆☆ コミュニケーション技法の基礎。現場経験が生かしやすい
社会の理解 社会の理解 12問 ★★★☆☆ 社会保障・介護保険制度が中心。法律の数字や改正情報に注意
介護 介護の基本 10問 ★★☆☆☆ 介護の理念・倫理・安全管理。現場経験がそのまま活かせる科目
コミュニケーション技術 6問 ★★☆☆☆ 傾聴・バーバル・ノンバーバルの違いを整理。事例問題に対応できるように
生活支援技術 26問 ★★★☆☆ 最多出題科目。移動・食事・排泄・入浴など実技知識が広く問われる
介護過程 8問 ★★★☆☆ アセスメント→計画→実施→評価のプロセスを正確に理解する
こころとからだのしくみ 発達と老化の理解 8問 ★★★☆☆ 老化のメカニズム・エリクソンの発達段階などの理論知識が必要
認知症の理解 10問 ★★★☆☆ アルツハイマー・レビー小体・血管性など種類と症状の違いを整理
障害の理解 10問 ★★★☆☆ 身体・知的・精神・発達障害の特性と支援方法。ICFの概念も重要
医療的ケア こころとからだのしくみ 12問 ★★★★☆ 解剖生理学の知識が必要。現場経験だけではカバーしにくい科目
医療的ケア 5問 ★★★★☆ たんの吸引・経管栄養の知識。医療知識が問われる最高難度科目
総合問題 総合問題 12問(4事例×3問) ★★★☆☆ 事例を読み取り複数科目の知識を統合して解答する。読解力が重要

合格基準は「総得点の60%程度以上かつ各領域で一定点以上」です。苦手科目をゼロにすることより、全科目をまんべんなく得点することが大切です。特に「こころとからだのしくみ」と「医療的ケア」は医療・生理学の知識が問われるため、重点的な対策が必要です。

⚠️ 実技試験について
実技試験は、介護技術講習または実務者研修の「介護過程III」を修了することで免除されます。現在はほとんどの受験者が実技免除で受験するため、実質的には筆記試験(125問)のみの準備で大丈夫です。実務者研修を修了していない方は、早めに受講を完了しておきましょう。

合格率の年度別推移(2019〜2024年)

介護福祉士の合格率は近年70%前後で安定しています。受験者数は近年減少傾向にありますが、合格率は維持されており、準備をしっかりすれば合格できる試験といえます。

年度(回数)受験者数合格者数合格率合格基準点
2024年度(第37回)約74,000人約52,000人70.0%75点
2023年度(第36回)約79,000人約57,000人72.3%75点
2022年度(第35回)約84,000人約60,000人72.3%75点
2021年度(第34回)約84,000人約59,000人72.3%78点
2020年度(第33回)約84,000人約58,000人69.9%77点
2019年度(第32回)約94,000人約69,000人73.7%77点

合格率が70%程度とはいえ、受験者の多くが実務経験者です。ノー勉強で臨むと不合格になるリスクがあるため、きちんと試験対策を行うことが重要です。特に「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」「社会の理解(介護保険制度)」は現場経験だけではカバーしにくい分野なので、テキストや問題集での学習が必須です。

受験資格ルート別の比較表

介護福祉士を受験するためには、いくつかの受験資格ルートがあります。現在の状況に合ったルートを確認しましょう。

ルート名 主な条件 期間の目安 特徴 向いている人
実務経験ルート
(最も一般的)
実務経験3年以上(1,095日以上)+実務者研修修了 3〜4年 現在介護職で働いている方が目指す王道ルート 現役の介護職員
養成施設ルート 介護福祉士養成施設(専門学校・短大・大学)を卒業 2〜4年 学校で体系的に学べる。卒業と同時に受験資格を取得 これから介護職を目指す学生
福祉系高校ルート 福祉系高校(専門科目履修)を卒業 3年 高校在学中に介護の専門教育を受けるルート 高校生・福祉系高校在籍者
経済連携協定(EPA)ルート EPA(経済連携協定)に基づく来日後、所定の研修を修了 4年以上 外国人介護士向けの特別ルート EPA対象国からの来日介護士

現在介護施設などで働いている方の多くは実務経験ルートを利用します。実務経験3年(1,095日)以上に加えて、実務者研修(約6ヶ月)の修了が必要です。実務者研修は通信と通学を組み合わせた形式が一般的で、働きながら修了できます。

✅ 実務者研修の受講は早めに!
実務者研修は介護福祉士試験の受験要件であるだけでなく、修了することで「たんの吸引」などの医療的ケアが実施できるようになり、現場での活躍の幅が広がります。試験の2〜3年前から計画的に受講を始めましょう。

1日の勉強スケジュール例と学習計画

介護福祉士の合格に必要な勉強時間は150〜200時間が目安です。現場経験の豊富さによって大きく異なります。

  • 介護現場での実務経験が豊富な方:100〜150時間(2〜3ヶ月)
  • 実務経験が少ない方・理論が苦手な方:200〜250時間(3〜4ヶ月)

試験は1月下旬なので、10〜11月頃から学習スタートするのが一般的な計画です。以下に現実的な1日の勉強スケジュール例を示します。

時間帯平日(勉強時間:1.5時間)休日(勉強時間:3時間)
朝(6:30〜7:00)問題アプリで過去問10問(30分)テキスト読み込み・苦手科目(1時間)
昼休み(12:00〜12:30)暗記カードや用語の確認(30分)過去問演習(1時間)
夜(21:00〜21:30)テキスト読み込み(30分)模擬試験・時間を計って解く(1時間)
就寝前(22:00〜22:30)今日の間違い問題を再確認(30分)間違えた問題の解説を読む(30分)

介護の仕事は体力的にも忙しいため、無理のない計画を立てることが継続の秘訣です。1日30分でも毎日続けることが、長期的には大きな差につながります。

時期学習内容の目安
8〜9月(受験申し込み期)受験申し込み・テキスト・問題集の選定
10〜11月(インプット期)テキスト通読。得意科目→苦手科目の順に進める
12月(アウトプット期)過去問演習スタート。弱点分野の特定と補強
1月(直前期・試験本番)模擬試験・時間配分の練習。直前は得意分野で自信をつける

よく出る分野ランキング TOP10

介護福祉士試験では、毎年同じような分野から繰り返し出題される傾向があります。効率的な学習のために、出題頻度の高い分野から重点的に対策しましょう。

🥇 1位:生活支援技術(移動・食事・排泄・入浴等)

最多の26問が出題。身体介護・生活援助の具体的な方法が問われる。現場経験が最も活かせる分野。

🥈 2位:社会の理解(介護保険制度・社会保障制度)

介護保険の仕組み・給付・認定・サービスの種類が頻出。数字や改正情報が問われやすい。

🥉 3位:認知症の理解(症状・種類・ケアの方法)

アルツハイマー型・レビー小体型・血管性など各認知症の特徴。BPSD(行動・心理症状)への対応も頻出。

4位:こころとからだのしくみ(解剖生理学)

各臓器・骨格・筋肉の働き。高齢化に伴う身体変化が特によく出る。医療知識が必要なため対策が必須。

5位:介護過程(アセスメント・ケアプラン)

介護過程の4ステップ(情報収集→計画→実施→評価)を正確に理解する。事例問題も多い。

6位:障害の理解(障害の種類・ICF・障害福祉)

身体・知的・精神・発達障害の特性と支援方法。ICFの「生活機能」モデルを理解しておく。

7位:発達と老化の理解(老化の特徴・エリクソン等)

エリクソンの発達段階・マズローの欲求段階説・老化による心身の変化が頻出。

8位:総合問題(事例読み取り問題)

4つの事例について各3問(計12問)出題。複数科目の知識を総合的に使う問題。読解力が重要。

9位:医療的ケア(たんの吸引・経管栄養)

たんの吸引と経管栄養の手順・注意点。実務者研修で学ぶ内容が試験にも出る。

10位:介護の基本(倫理・安全・リスクマネジメント)

介護の基本理念・個人の尊厳・ノーマライゼーション。感染症対策・事故防止も頻出。

介護福祉士 vs ヘルパー vs ケアマネの違い

介護系の資格には様々な種類があり、「介護福祉士とヘルパーの違いは?」「ケアマネとはどう違う?」と疑問に思う方も多いでしょう。3つの資格を比較して整理しましょう。

比較項目 介護職員初任者研修
(旧ヘルパー2級)
介護福祉士 介護支援専門員
(ケアマネジャー)
位置づけ入門資格(民間資格)介護職唯一の国家資格ケアマネジメントの専門家(公的資格)
取得難易度易しい(講習のみ)普通(国家試験あり)難しい(合格率10〜20%)
取得期間約1〜3ヶ月(130時間)実務経験3年+試験介護福祉士として5年以上の実務後
試験形式なし(修了試験のみ)筆記試験125問+実技(免除可)選択肢形式60問(合格率10〜20%)
主な業務身体介護・生活援助の補助介護全般の実施・後輩指導ケアプラン作成・サービス調整
平均月収22〜26万円25〜32万円30〜38万円
独立開業不可限定的(訪問介護事業所の管理者等)可能(居宅介護支援事業所の開設)

キャリアのステップとして考えると、初任者研修→介護福祉士→ケアマネジャーという流れが一般的です。介護福祉士はその中間に位置し、現場での実務力と資格の両方を証明できる重要なステップです。

資格取得後の給与・キャリアアップ表

介護福祉士の資格を取得すると、給与面でも大きなメリットがあります。資格手当の支給・処遇改善加算の対象となるほか、役職・管理職への道も開けます。

ポジション・資格 月収の目安 年収の目安 備考
初任者研修修了(無資格含む)22〜26万円270〜320万円ベース。資格手当なし
実務者研修修了23〜27万円280〜330万円資格手当:月3,000〜5,000円程度
介護福祉士(一般スタッフ)25〜30万円300〜380万円資格手当:月5,000〜20,000円。処遇改善加算も対象
介護福祉士(リーダー・主任)28〜34万円350〜430万円役職手当が追加。後輩指導・シフト管理なども担当
介護福祉士(施設長・管理者)33〜45万円400〜560万円施設管理・運営全般を担当
ケアマネジャー(介護支援専門員)28〜38万円360〜480万円介護福祉士取得5年後に受験可能
✅ 介護福祉士で給与が上がる3つの仕組み
資格手当:月5,000〜20,000円程度を支給する事業所が多い
処遇改善加算:国の制度として介護職員の給与底上げを後押し。介護福祉士は加算の対象になりやすい
キャリアパス制度:多くの事業所でリーダー→主任→管理者への昇進制度あり。介護福祉士が昇進の必須条件になっているケースが多い

2019年から始まった「介護職員等特定処遇改善加算」により、経験・技能のある介護職員の給与アップが進んでいます。介護福祉士は加算の対象になりやすく、同じ事業所で働いていても資格の有無で月1〜3万円以上の差が生まれるケースがあります。取得のメリットは非常に大きいです。

よくある質問(Q&A)

Q1. 介護福祉士を取ると給料は上がりますか?
A. はい。介護福祉士を取得すると「処遇改善加算」による給与アップや、資格手当が支給される事業所が多いです。月1〜3万円程度の収入アップが見込める場合があります。特に2024年以降は介護職員の処遇改善がさらに進んでいます。
Q2. 実務経験がなくても受験できますか?
A. 実務経験ルート以外に「養成施設ルート(専門学校・短大等)」や「福祉系高校ルート」もあります。ただし最も一般的なのは実務経験3年以上のルートです。現在介護職として働いていない方は、まず就職してから3年を目指す流れになります。
Q3. 介護福祉士の次はケアマネを目指すべきですか?
A. 管理職やマネジメントを目指す場合はケアマネ(介護支援専門員)が有力な選択肢です。介護福祉士取得後5年以上の実務経験が受験条件となります。ただし介護の現場で極める道もあり、必ずしも全員がケアマネを目指す必要はありません。
Q4. 独学で合格できますか?通信講座は必要ですか?
A. 独学でも十分合格可能です。市販の過去問集とテキスト1冊があれば、独学での合格を目指せます。ただし「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」は専門知識が必要なため、解説が丁寧な教材選びが重要です。迷う方は通信講座(ユーキャンなど)を活用すると安心です。
Q5. 試験はどこで受けますか?
A. 全国各地の試験会場(学校や試験センター等)で実施されます。受験票が届いたら、会場の場所と交通手段を事前に確認しておきましょう。試験当日は余裕を持って到着することが大切です。
Q6. 合格した後の登録手続きはどうすればいいですか?
A. 合格後は社会福祉振興・試験センターに登録申請を行います。登録後に「介護福祉士登録証」が交付されます。登録は義務ではありませんが、「介護福祉士」の名称を使うためには登録が必要です。
Q7. 筆記試験に合格したら実技試験も受けなければいけませんか?
A. 実務者研修を修了している方は実技試験が免除されます。現在の受験者のほとんどが実技免除で受験しているため、実質的には筆記試験のみで大丈夫です。
Q8. 「総合問題」はどんな問題が出ますか?
A. 利用者さんの事例(状態・生活状況・サービス利用状況など)の文章を読んで、3問連続で解答する形式です。複数の科目にまたがる知識を使って答えるため、幅広い学習が必要です。過去問でパターンを掴むことが有効です。
Q9. 男性でも介護福祉士として活躍できますか?
A. はい、もちろんです。男性介護福祉士は身体介護の場面で力を発揮する機会が多く、現場では非常に重宝されます。近年は男性の介護職従事者・介護福祉士も増えており、リーダー・管理職として活躍する方も多いです。
Q10. 介護福祉士は外国でも通用する資格ですか?
A. 日本の国家資格であるため、そのまま外国で使える資格ではありませんが、介護の専門知識・スキルは国際的にも通用します。日本で取得した介護福祉士資格は、外国人介護人材を受け入れる国では一定の評価を受けることもあります。
Q11. 試験当日に注意することは何ですか?
A. 受験票・筆記用具(HBの鉛筆・消しゴム)・時計(スマホ不可)を忘れずに持参しましょう。試験は3時間40分と長丁場なので、昼食や飲み物の準備も忘れずに。また会場の場所を事前に確認し、余裕を持って出発することが大切です。
Q12. 介護福祉士の合格発表はいつですか?
A. 例年1月の筆記試験の場合、合格発表は3月下旬頃です。インターネットと郵便の両方で合格を確認できます。実技試験受験者は実技試験の合格発表が3月中旬頃です。

まとめ

介護福祉士は合格率約70%と国家資格の中では取りやすい部類ですが、しっかりとした試験対策が必要です。以下のポイントを押さえて計画的に取り組みましょう。

  • 生活支援技術(26問)を最優先で対策。現場経験を整理しながら学ぶ
  • 「こころとからだのしくみ」「医療的ケア」は重点学習。テキストで丁寧に理解する
  • 過去問演習が最も効果的。同じパターンの問題が繰り返し出題される
  • ✅ 筆記11科目すべてに合格基準があるため、苦手科目を作らない
  • 10〜11月には学習スタート。1月の試験本番に向けて3〜4ヶ月確保
  • 実務者研修の修了を先に完了させ、実技試験を免除にしておく

介護福祉士資格を取得することで、給与アップ・キャリアアップ・働くやりがいの向上が期待できます。現場での日々の経験を大切にしながら、ぜひ合格を目指してください。取得後はケアマネへのステップアップも視野に入れると、さらにキャリアが広がります。

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